ベニバナヤマシャクヤクの花を初めて見たのは、
2019年6月2日で、場所は高尾山系で見ることができた。
友達の案内でベニバナヤマシャクヤクの自生地に向かう。
このとき愕然としたのは、やはりネットがスマホやタブレットで
身近になってしまったからか、ベニバナヤマシャクヤクの花に人が囲んで写真撮影していた。
ましてやミシュランで三ツ星になって世界的に有名になってしまったので、
ベニバナヤマシャクヤクに限らず、高尾の珍しい花が咲いているとネットで流れれば花が咲いている場所を知っている人で埋め尽くしてしまう。
植物にとってはカメラ撮影はあれだけたくさんの人がいたら相当なダメージがかかっていると思う。
ベニバナヤマシャクヤクの花はヤマシャクヤクより1ヶ月近く遅く咲いて、つぼみから花が散るまで3日ちょっとしかない。
また花が綺麗な上に盗掘の対象となってしまっている。
やはり自然の花は自然で見るものだし、盗掘して持って帰っても生息環境が違うので育たないと思う。
(ベニバナヤマシャクヤクの葉)
ベニバナヤマシャクヤク(ボタン科)花期6月
分布 北海道・本州・四国・九州
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ヤマシャクヤクによく似ているが、単なる色変わりではない。
雌しべの先が強く外に曲がり、葉の裏には普通毛が生えるのが本種のである。
深山の樹林下に生える。
落葉広葉樹の下に多く、石灰岩地を好む傾向がある。
かつてはキンポウゲ科に分類されていたが、
細胞学や発生学の見地から独立したボタン科が認められるようになった。
花の色には濃淡がある。
(山渓フィールドブックス 春の野草参照)