テイカカズラの花を初めて見たのは、2016年5月24日で、
場所は川崎市中原区の江川せせらぎ遊歩道で見ることができた。
テイカカズラの名前の由来は、いろいろ説があるが、
もっとも有力な説は鎌倉時代の歌人である藤原定家(ていか)にちなむものとされている。
テイカカズラの生育環境は自分が見た限りでは、樹林帯の樹木に絡まって、
言い方が悪いがはびこるように生えているのを確認することができた。
おそらく最初にテイカカズラの花を見た江川せせらぎ遊歩道のものは植えられたものと
考えられる。
テイカカズラの花は3cmととても小さいが、花の色が白色でたくさんつくので、
植物観察をしているとパッと見てすぐに認識することができる。
2020年6月7日にケイワタバコの花を探しに、神奈川県逗子市のお猿畠の大切岸近くの
樹林帯を歩いているときに、他の木々に絡まってテイカカズラの花がたくさん咲いていた。
自分の中では自生のテイカカズラの花を初めて見て、やはり植えられたものに比べてたくましさを感じた。
改めてテイカカズラの花を無事撮影することができた。
(上の3点ともテイカカズラの花 2020年6月7日撮影)
(テイカカズラの葉)
テイカカズラ(キョウチクトウ科)花期5~6月
分布 本州・四国・九州
花は直径3cmほどでスクリューのようにねじれて咲く。
付着根(ふちゃくこん)と呼ぶ根で木や岩にはい登り、
人間の指ほどの太さになる常緑のつる植物。
暗い林床をはって過ごす若木の期間が長い。
この間は別の植物のように見える。
よい条件に恵まれると瞬く間に生長して花を咲かせる。
果実は長さ20cmもある袋果で、
熟すと割れて白い冠毛がついた種子が風に舞う。
花言葉は「依存」や「栄誉」・「優雅」・「優美な女性」
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編参照)