クマノミズキの花を初めて見たのは、2020年6月7日で、
場所は神奈川県逗子市のお猿畠の大切岸近くの法面の上で見ることができた。

クマノミズキの名前の由来は、クマノミズキが発見された三重県の熊野に
ちなんだものとされている。
「クマノ」と頭に表記されているが、三重県の熊野だけに生えているだけではなく、
分布域はかなり広い。

クマノミズキの生育環境は自分が見た限りでは、自分の所有している図鑑に掲載されている通り、
丘陵地や標高の低い山で見かけているのを確認することができた。

紛らわしいのは、同じ仲間のミズキと花付きがかなり似ていて判別するのに最初の頃は困ってしまう。
違いは葉の付き方である。
ミズキは葉が互生するのに対して、クマノミズキは葉が対生している。

また花の咲く時期も被ることがまず無い。
ミズキは4月から5月のゴールデンウィーク辺りまで花が咲き、
クマノミズキは5月終わりから6月ごろに花が咲く。

クマノミズキは自分の中では、自宅近くの川崎市中原区の多摩丘陵で遠目で花を確認しているが、
花をじっくり確認することができなかった。
クマノミズキの花全体がとても大きく、今回逗子市で花を撮影したときも高い場所に咲いていて、
コンパクトデジタルカメラのズーム機能を使って、咲き始めの花を無事撮影することができた。

クマノミズキの花クマノミズキの花クマノミズキの花(上の3点ともクマノミズキの花 2020年6月7日撮影)

クマノミズキ(ミズキ科)花期6~7月
分布 本州・四国・九州
高さが10mほどになる落葉高木。
かつては薪炭材(しんたんざい)として利用された。
花には匂いがある。
果実は球形で直径5mmほどあり紫黒色に熟す。
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編参照)