・ナンバンギセルの花・ナンバンギセルに似ている花(オオナンバンギセル・ギンリョウソウ)との違い・ナンバンギセルを見た経験談を紹介しています。
ナンバンギセルを初めて見た日
ナンバンギセルを初めて見たのは、2017年8月13日に、東京都八王子市・片倉城跡公園で見ることができた。
(ナンバンギセルの花 2024年8月15日撮影)
ナンバンギセルの名前の由来
ナンバンギセルの名前の由来は、全体の形がマドロスパイプに似ているので、南蛮から渡来した煙管(きせる)と考えて名付けられた。
また頭が垂れて物思いにふけっているような姿に見えるので、古くからオモイグサとも呼ばれている。
ナンバンギセルの花言葉
ナンバンギセルの花言葉は、「物思い」
ナンバンギセルの生えている場所
ナンバンギセルの生えている場所は、自分が見た限りでは、ススキの根元に寄生しているのを確認することができた。
ナンバンギセルに似ている花
ナンバンギセルに似ている花との違いをまとめました。
オオナンバンギセルとの違い
厄介なのが、オオナンバンギセルによく似ていて、判別が難しいと感じる。
1.生えている場所
- オオナンバンギセル 山地のススキ草原
- ナンバンギセル 平地や丘陵地のススキ草原
2.萼(がく)の違い
- オオナンバンギセル 全体がふっくらしていて、先端も丸みを帯びる
- ナンバンギセル 先端が鋭くとがる
ちなみに萼とは、雄しべと雌しべを囲んでいるものが二重になっているもので、外側にあるものをいう。
3.花びらの違い
- オオナンバンギセル 縁に細かいギザギザがある
- ナンバンギセル オオナンバンギセルに比べて、縁は滑らか
さらにナンバンギセルより、オオナンバンギセルのほうが全体的に大きい。
(参考 オオナンバンギセルの花)
(ナンバンギセルの花)
両者の違いは、上記の3点と全体の大きさを確認すれば、間違えることは無い。
オオナンバンギセルの記事はこちらからどうぞ
オオナンバンギセルの花を紹介しています。
ギンリョウソウとの違い
厄介なのが、ギンリョウソウに花の咲き方(うつむき加減)が似ている。
1.植物の分類
- ギンリョウソウ 腐生植物
- ナンバンギセル 寄生植物
2.花期
- ギンリョウソウ 5~8月(初夏がメイン)
- ナンバンギセル 8~9月(夏から初秋)
3.花の形
(参考 ギンリョウソウの花)
(ナンバンギセルの花)
両者の違いは、花期と花の形を確認すれば、間違えることは無い。
ギンリョウソウの記事はこちらからどうぞ
・ギンリョウソウの花を紹介しています。 ギンリョウソウの花を初めて見た日 ギンリョウソウの花を初めて見たのは、…
ナンバンギセルを見た経験談
2024年8月15日、ナンバンギセルの花を目当てに、東京都八王子市・片倉城跡公園を訪れる。
公園内・二ノ丸広場のススキの根元を見ると、ナンバンギセルの花が出ているのを確認することができた。
(ナンバンギセルの花 2024年8月15日撮影)
ナンバンギセルの花は名前や特徴を知らないと、「これが花なのか?」とビックリしてしまう。
またナンバンギセルは面白い形をしているが、どこか薄気味悪く感じる。
(ナンバンギセルの花 2024年8月15日撮影)
ナンバンギセルの花が咲き出すと、秋が目の前であることを実感する。
(ナンバンギセルの花 2024年8月15日撮影)
ちなみにナンバンギセルは寄生植物で、葉っぱは無い。
ナンバンギセルの名前の由来「キセルに似ている」と表記され、実際キセルの形によく似ていることから、最初に名付けた人はユニークであり、的を得ている。
片倉城跡公園のナンバンギセルの花は出始めであり、咲いている向きを考慮して、撮影することができた。
(ナンバンギセルの花 2024年8月15日撮影)
ナンバンギセル(ハマウツボ科)花期8~9月
分布 日本全土
ススキ・チガヤ・ショウガ・サトウキビなどの根に寄生する。
葉は退化して、植物体に葉緑素(ようりょくそ)は全く無く、100%寄生依存型の植物である。
ちなみに葉緑素とは、植物の細胞の中にある緑色の色素をいう。
そのため数十万の種子を生産する。
種子は黄色で、粉のように小さい。
熱帯では1年中咲いている。
(山渓フィールドブックス 秋の野草参照)
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