コバノガマズミの花を初めて見たのは、2016年4月25日で、
場所は東京都八王子市の長沼公園で見ることができた。
コバノガマズミの生育環境は自分が見ている限り、丘陵地の日当たりのよい雑木林に生息している。
同じ仲間のガマズミとの区別の仕方は、花の付き方と葉の違いである。
ガマズミはコバノガマズミより1ヶ月近くあとに花が咲いて、
花付きもビッシリとつく。
対してコバノガマズミはガマズミほど花付きがビッシリと付かない。
葉の違いについては、ガマズミは葉が広い卵形なのに対して、
コバノガマズミの葉は細長い。
後は植物観察をやっていていれば違いなどが分かるようになってくると思う。
コバノガマズミの花の色は白色と、どことなく爽やかな印象を与える。
春の樹の花は白色が多いという印象を受ける。
樹の高さは2mということもあり、コバノガマズミの花が咲いているとき、
だいたい人の目線の高さで花を見ることができる。
初めてコバノガマズミの花を見たときに、花を撮影するのを忘れてしまい、
その後コバノガマズミの花を撮影する機会が訪れず、
撮影の機会が訪れたのは2020年4月19日で、場所は川崎市多摩区の生田緑地で見ることができ、
無事コバノガマズミの花を撮影することができた。
(上の2点ともコバノガマズミの花 2020年4月19日撮影)
(コバノガマズミの葉)
コバノガマズミ(スイカズラ科 APG分類ではレンプクソウ科)花期4~5月
分布 本州・四国・九州
ガマズミと比べると葉が小さくて細長いのが特徴。
葉は先端がとがり気味になり、粗い鋸歯が目立つ。
何よりの区別点は葉柄に托葉があることである。
丘陵地や山地に生え、高さは2mほどになる。
どちらかというと西日本に分布の中心がある種類で、人里近くの雑木林などに多い。
花序は直径4cmほどで、ガマズミよりひとまわり小さい。
秋に果実は赤く熟す。
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編参照)