・ヤマサギソウの花・オオバノトンボソウとの違い・ヤマサギソウを見た経験談を紹介しています。
ヤマサギソウの花を初めて見た日
ヤマサギソウの花を初めて見たのは、2019年5月13日に、東京都町田市で見ることができた。
(ヤマサギソウの花 2024年5月19日撮影)
ヤマサギソウの名前の由来
ヤマサギソウの名前の由来は、「山鷺草」の意味で、花をサギに見立てて、山地に生えているところから名付けられた。
ヤマサギソウの生えている場所
ヤマサギソウの生えている場所は、自分が見た限りでは、日当たりのよい草むらに生えているのを確認することができた。
オオバノトンボソウとの違い
厄介なのが、オオバノトンボソウによく似ていて、判別が難しいと感じる。
1.花期の違い
- オオバノトンボソウ 真夏(6~7月)
- ヤマサギソウ 初夏(5月)
2.花の構造の違い
- オオバノトンボソウ 唇弁(しんべん)は短く、唇弁も側萼片(そくがくへん)も後ろに反り返る
- ヤマサギソウ 唇弁は長く下に垂れ、側萼片は上を向く
ちなみに唇弁とは、くちびる状の花びらを指し、ラン科に多く見られる特徴である。
また側萼片とは、左右に下がっている花の外側にある集合体をいう。
(参考 オオバノトンボソウの花)
(ヤマサギソウの花)
3.茎の稜(角張り)の有無
- オオバノトンボソウ 有り
- ヤマサギソウ ほぼ無い
両者の違いは、上記の3点を確認すれば、間違えることは無い。
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ヤマサギソウを見た経験談
2024年5月19日、ヤマサギソウの花を目当てに、東京都町田市を訪れる。
ヤマサギソウ自生地に着いて、草むらに目をこらして探すが、ヤマサギソウは見つからない。
ヤマサギソウを探していて、通りがかりのおじ様に「ヤマサギソウの花を探しているの?」と声を掛けられる。
自分もうなづき、おじ様と一緒にヤマサギソウの花を探す。
自分はヤマサギソウの生えている場所を知っていて、おじ様はヤマサギソウの特徴を知っていることから、ヤマサギソウの花をすぐ見つけることができた。
(ヤマサギソウの花 2024年5月19日撮影)
ヤマサギソウは周囲の草と同じ緑色であることから、探すのに手間取ってしまう。
またヤマサギソウから1度目を離すと、草むらに紛れて生えているため、再び探すはめになる。
(ヤマサギソウの花 2024年5月19日撮影)
ヤマサギソウの花は黄緑色で、ランの花では地味な部類に入る。
しかし、ヤマサギソウの花をよく見ると、「バンザイしている」ような形をしていて面白い。
(ヤマサギソウの花 2024年5月19日撮影)
ヤマサギソウに似ている花は数多くあり、判別に苦労してしまう。
現地で植物観察をこなせば違いはわかるが、似ている花が多いため、1年経つと、特徴を忘れてしまうことが多い。
ヤマサギソウの花は田んぼの急斜面に咲いていたので、おじ様と交代で、お互いに体を支えての撮影となった。
しかし、ヤマサギソウは草むらの急斜面に生えていて、葉っぱの撮影は困難であった。
今後の宿題として、ヤマサギソウの葉っぱや茎を撮影することである。
(ヤマサギソウの花 2024年5月19日撮影)
ヤマサギソウ(ラン科)花期5~7月
分布 北海道・本州・四国・九州
日当たりのよい草地に生える高さ20~40cmの多年草。
葉は最下のものが大きく、長さ5~10cmの狭い長楕円形。
鱗片葉(りんぺんよう)は2~5個・黄緑色の花を約10個穂状につける。
ちなみに鱗片葉とは、うろこ状に重なる厚い葉をいう。
背萼片(はいがくへん)は広い卵形で約1cm・側萼片は披針形でやや長い。
花びらは広い卵形・唇弁は舌状で、長さ1~1.5cm。
距(きょ)は長さ1.2~2cmで、後方に跳ね上がる。
ちなみに距とは、花の後ろに突き出した中空の角状をいう。
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