・ジロボウエンゴサクの花・ジロボウエンゴサクに似ている花との違いを紹介しています。
ジロボウエンゴサクの花を初めて見た日
ジロボウエンゴサクの花を初めて見たのは、2016年3月29日に、神奈川県川崎市宮前区・東高根森林公園で見ることができた。
（ジロボウエンゴサクの花 2021年3月26日撮影）
ジロボウエンゴサクの名前の由来
ジロボウエンゴサクの名前の由来は、伊勢地方（今の三重県）で、子どもがジロボウエンゴサクを次郎坊、スミレを太郎坊と呼んで、距（きょ）をひっかけて遊んだことに由来する。
ちなみに距とは、花の後ろに突き出した中空の角状のものをいう。
また漢方では、塊茎（かいけい）を乾燥したものを、延胡索（えんごさく）と呼び、鎮痛などに用いる。
ちなみに延胡索（えんごさく）は漢名である。
また塊茎とは、地下の茎の一部がでんぷんなどを貯蔵して、かたまりになったものを指す。
ジロボウエンゴサクの花言葉
ジロボウエンゴサクの花言葉は、「ひょうきんな」
ジロボウエンゴサクの生えている場所
ジロボウエンゴサクの生えている場所は、自分が見た限りでは、河原近くの日当たりのよい原っぱに生えているのを確認することができた。
ジロボウエンゴサクに似ている花
ジロボウエンゴサクに似ている花との違いをまとめました。
ムラサキケマンとの違い
厄介なのが、ムラサキケマンの花に似ていて、判別が少し難しいと感じる。
1.花の色
- ムラサキケマン 濃い紫色
- ジロボウエンゴサク 淡いピンク色
2.花の咲き方
- ムラサキケマン 集まって咲く
- ジロボウエンゴサク まばらに咲く
（参考 ムラサキケマンの花）
（ジロボウエンゴサクの花）
3.苞葉（ほうよう）の形
- ムラサキケマン 先が切れ込む
- ジロボウエンゴサク 切れ込まない
ちなみに苞葉とは、芽やつぼみを包んでいる特殊な形をした葉っぱをいう。
両者の違いは、上記の3点を確認すれば、間違えることは無い。
ムラサキケマンの記事はこちらからどうぞ
ヤマエンゴサクとの違い
厄介なのが、ヤマエンゴサクの花に似ていて、判別が難しいと感じる。
違いは苞（ほう）の形
- ヤマエンゴサク ギザギザしている
- ジロボウエンゴサク 丸い
ちなみに苞とは、花の根もとにつく小形の葉っぱをいう。
（参考 ヤマエンゴサクの花）
（ジロボウエンゴサクの花）
両者の違いは、苞の形を確認すれば、間違えることは無い。
ヤマエンゴサクの記事はこちらからどうぞ
ジロボウエンゴサクを見た経験談
2023年4月6日、ヒナワチガイソウの花を探しに、東京都清瀬市を訪れる。
途中、東村山市・淵の森緑地に寄り道をする。
緑地内を歩いていると、川の近くに、面白い形をした花が目に飛び込む。
近づいてみると、ジロボウエンゴサクの花が咲いているのを確認することができた。
（ジロボウエンゴサクの花 2023年4月6日撮影）
ジロボウエンゴサクの花を見ていて、花に興味が無いと「これが花なのか？」と疑問を持ってしまう。
しかし、淡いピンク色の細長い花は、可愛い印象を受ける。
（ジロボウエンゴサクの花 2023年4月6日撮影）
ジロボウエンゴサクの花は基本淡いピンク色であるが、まれに白色のものもある。
ジロボウエンゴサクの花が咲くと、春本番に入ったことを実感し、楽しみにしている花の1つである。
（ジロボウエンゴサクの花 2023年4月6日撮影）
ジロボウエンゴサクの「ジロボウ」は、花の形からきていることも納得がいく。
（ジロボウエンゴサクの花 2023年4月6日撮影）
ちなみにジロボウエンゴサクを含むケシ科キケマン属は、似た花が多く、判別に迷ってしまう。
ジロボウエンゴサクの花は見ごろを迎え、花付きのよいものを選んで、撮影することができた。
今後の宿題として、ジロボウエンゴサクの苞葉・白花を撮影することである。
（ジロボウエンゴサクの花 2023年4月6日撮影）
（ジロボウエンゴサクの葉）
おすすめ関連記事
ジロボウエンゴサク（ケシ科）花期4～5月
分布 本州（関東地方以西）・四国・九州
ケシ科のキケマン属は小さな球根ができるエンゴサクの仲間と、ムラサキケマンのように球根がないキケマンの仲間に分けられる。
原野や山麓の土手などに生え、高さは15cmほどになる。
（山渓フィールドブックス 春の野草参照）
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