キッコウハグマの花を初めて見たのは、2016年11月12日で、
場所は東京都の高尾山で見ることができた。

キッコウハグマの名前の由来は、漢字表記では「亀甲白熊」書いて、
「亀甲(きっこう)」は葉が5角形で、これを亀の甲羅に見立てたことにより、
「白熊(はぐま)」はヤク(牛の種類)の尾の毛で作った飾りをいい、
兜や槍の白い飾りや僧が使う払子(ほっす)に使われたことによる。

名前の由来の通り、花や葉の姿を見ると昔の人の想像力にはいつもユニークだなぁと
つい感心してしまう。
キッコウハグマの葉は本当に亀の甲羅のような印象を受けるし、花も本当に淡い白色である。

キッコウハグマの生育環境は自分が見た限りでは、樹林帯の乾いた場所に生えているのを
確認することができた。
ただ植物観察に関心が無いと、キッコウハグマの花は小さいので見過ごしてしまうことが多い。

キッコウハグマの花は年によって当たり年と外れる年がある。
花が開くときは群落となって咲いているが、外れる年は全くと言っていいほど花が開かない。

2020年11月21日にキッコウハグマの花を見に、川崎市多摩区の生田緑地を訪れて、
2019年11月10日に同じ場所で見たときは、キッコウハグマの花は最盛期で見ごろであったが、
去年より10日以上遅く訪れたこともあり、キッコウハグマの大株の花は綿毛になっていたが、
まだ小さい株のほうはしっかり花をつけていた株もあり、改めてキッコウハグマの花を無事撮影することができた。

キッコウハグマの花キッコウハグマの花キッコウハグマの花(上の3点ともキッコウハグマの花 2020年11月21日撮影)

キッコウハグマの葉(キッコウハグマの葉)

キッコウハグマ(キク科)花期9~10月
分布 北海道・本州・四国・九州
苔蒸した岩場や沢沿いの樹林下などの日陰に生える。
小形のものが多く、大きくなっても30cmほどである。
葉は茎の根元にロゼット状につく。
花茎には、つぼみのような閉鎖花も混じる。
花言葉は「素朴」や「清楚」
(山渓フィールドブックス 秋の野草参照)