
・リュウキュウエビネの花・エビネとの違い・リュウキュウエビネを見た経験談を紹介しています。
リュウキュウエビネの花を初めて見た日
リュウキュウエビネの花を初めて見たのは、2025年8月3日に、東京都瑞穂町・耕心館で見ることができた。
(リュウキュウエビネの花)
リュウキュウエビネの名前の由来
リュウキュウエビネの名前の由来は、まずリュウキュウは、昔の沖縄を指す。
次にエビネは、バルブと呼ぶ偽球茎(ぎきゅうけい)が連なって、エビのように見えるところから名付けられた。
ちなみに偽球茎とは、ラン科において、地上茎の一部が肥大化して、栄養分の貯蔵タンクの役目を持つものをいう。
別名 ユウヅルエビネ
リュウキュウエビネの生えている場所
リュウキュウエビネの生えている場所は、自生のものは、鹿児島県(屋久島~徳之島)・沖縄県の山地の林下に生えている。
ただ植物園で見ることができ、自分が見た限りでは、耕心館で見ることができた。
エビネとの違い
厄介なのが、名前が被っているエビネがあり、特徴は明らかに違う。
1.分布域
- エビネ 北海道(西南部)・本州・四国・九州・沖縄
- リュウキュウエビネ 鹿児島県(屋久島~徳之島)・沖縄
2.花期
- エビネ 4~5月
- リュウキュウエビネ 7~9月
3.花の色
- エビネ 淡い紅白色~白色
- リュウキュウエビネ 主に紫色(まれに白色)
4.花の距(きょ)の長さ
- エビネ 短い
- リュウキュウエビネ エビネに比べて長い
ちなみに距とは、花の後ろに突き出した中空の角状をいう。
(参考 エビネの花)
(リュウキュウエビネの花)
両者の違いは、上記の4点を確認すれば、間違えることは無い。
エビネの記事はこちらからどうぞ
エビネの花・エビネを見た経験談を紹介しています。
リュウキュウエビネを見た経験談
2025年8月3日、ナツエビネの花を目当てに、東京都瑞穂町・耕心館を訪れる。
現地に着いて、ナツエビネらしき花を観察するが、ナツエビネの花ではなかった。
念のため、耕心館入口の門・右側にある花の案内板を見ると、リュウキュウエビネと紹介されている。
改めて、リュウキュウエビネとナツエビネらしき花を見比べ、リュウキュウエビネの花であることがわかった。
(リュウキュウエビネの花)
リュウキュウエビネの花を初めて見たとき、「ツルランの花によく似ている」と言うのが第一印象である。
ちなみにリュウキュウエビネは、オナガエビネとツルランの自然交雑種。
(リュウキュウエビネの花)
リュウキュウエビネの花は主に紫色であるが、まれに白色もある。
耕心館のリュウキュウエビネの花は、白色であった。
(リュウキュウエビネの花)
ただリュウキュウエビネの花は、ツルランの花に比べ、一回り小さい。
リュウキュウエビネの花の大きさは2.5~5cm。
(リュウキュウエビネの花)
リュウキュウエビネの全体像を見ていると、花は白色でたくさん咲き、葉っぱの大きさも手伝い、立派な株立ちである。
(リュウキュウエビネの全体像)
リュウキュウエビネの葉っぱの長さは、30~60cmの卵状長楕円形であり、光沢が無い。
エビネの仲間では、リュウキュウエビネの葉っぱは大きすぎて、現地で見ていて「立派だなぁ」と実感してしまう。
(リュウキュウエビネの葉)
リュウキュウエビネは花の色の変化が様々で、園芸として栽培されている。
リュウキュウエビネの花は見ごろで、咲いている向きの角度を変えながら、撮影することができた。
(リュウキュウエビネの花)
リュウキュウエビネ(ラン科)花期7~9月
分布 鹿児島県(屋久島~徳之島)・沖縄
草の高さ30~100cmの常緑の多年草。
オナガエビネとツルランの自然交雑種。
見分けは花の唇弁(しんべん)・距・球根・根の太さなどポイントがいろいろあり、両親の特徴が出て様々。
ちなみに唇弁とは、くちびる状の花びらを指し、ラン科に多く見られる特徴である。