ヤシャブシの花

ヤシャブシの花オオバヤシャブシとの違いヤシャブシを見た経験談を紹介しています。

ヤシャブシの花を初めて見た日

ヤシャブシの花を初めて見たのは、2023年4月24日に、山梨県北杜市清里周辺・林道川俣線沿いで見ることができた。

ヤシャブシの花(ヤシャブシの花)

ヤシャブシの名前の由来

ヤシャブシの名前の由来は、漢字表記は「夜叉五倍子」で、熟した果実が夜叉に似ているところから「夜叉」
果実はタンニンを多く含み、「五倍子(フシ)」(黒色の顔料・お歯黒に使われた)の代用として染料に使われたことが「ブシ」に由来している。

ヤシャブシの生えている場所

ヤシャブシの生えている場所は、自分が見た限りでは、山地に生えているのを確認することができた。

オオバヤシャブシとの違い

厄介なのが、オオバヤシャブシの花によく似ていて、判別が難しいと感じる。

違いは花のつき方

  • オオバヤシャブシ 雌花が雄花より上につく
  • ヤシャブシ 雌花は雄花の下に直立する

オオバヤシャブシの花(参考 オオバヤシャブシの花)

ヤシャブシの花(ヤシャブシの花)

また葉っぱの形にも違いはあるが、花が咲いているときは出ていないので、未確認である。

オオバヤシャブシの記事はこちらからどうぞ

ヤシャブシを見た経験談

2023年4月24日、山の花を探しに、山梨県北杜市清里を訪れる。

美し森山から清泉寮を経由して、清里駅に向かう途中、誤って道を外れてしまい、林道の分岐点まで来てしまった。
間違いに気づき、時間を見ながら、帰りの電車に間に合わせるため、駆け足で来た道を戻る。

途中、ふと木を見上げると、細長い緑色のニョロニョロした花が目に飛び込む。
近づいてみると、ヤシャブシ類であることはわかったが、オオバヤシャブシか?迷ってしまう。
生えている場所が内陸の奥まった山地であることから、ヤシャブシの花であることがわかった。

ヤシャブシの花(ヤシャブシの花)

ヤシャブシの花を初めて見たとき、植物観察に興味が無ければ見逃してしまう。
またヤシャブシの花を見て、これが花なのか?と疑問を持ってしまう。

ヤシャブシの花(ヤシャブシの花)

日本には植物の種類は多く存在するが、ヤシャブシを含むカバノキ科の花は地味なせいか、どうしてもスポットライトが当たらない
また同じような花の形が多いせいか、判別するにも敬遠しがちになってしまう。

ヤシャブシの花(ヤシャブシの花)

オオバヤシャブシの花を最初に見て、ヤシャブシの花を見ると、雰囲気が少し違うことに気づく
しかし、花が似ているせいか、両者の花をよく見ていないと、違いがわからないと感じる。

道を外れて、心がかなり慌てていたので、ヤシャブシの花を雑に撮影してしまった。
今後は時間に余裕を持って、ヤシャブシの花を撮影するという宿題ができてしまった。
無事ヤシャブシの花を撮影することができた。

ヤシャブシの木の全体像(ヤシャブシの木の全体像)

ヤシャブシの幹回り(ヤシャブシの幹回り)



ヤシャブシ(カバノキ科)花期3~5月
分布 本州・四国・九州
果実の粉は昭和の中頃まではお歯黒に使われた。
山地に生え、高さは10m以上になる。
崩壊地などの裸地に多い。
大木になると、樹皮はうろこのようにはがれる。
雌雄同株で、雄花は小枝の先端に垂れ下がる。
果実は秋に熟し、翌年まで残る。
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編参照)


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