
・ミゾコウジュの花・イヌコウジュとの違い・ミゾコウジュを見た経験談を紹介しています。
ミゾコウジュの花を初めて見た日
ミゾコウジュの花を初めて見たのは、2019年5月19日に、埼玉県さいたま市桜区・田島ヶ原で見ることができた。
(ミゾコウジュの花 2023年5月27日撮影)
ミゾコウジュの名前の由来
ミゾコウジュの名前の由来は、溝のような湿った場所に生え、花序が香薷(こうじゅ)に似ているところから名付けられた。
ちなみにコウジュは、生薬名を指す。
別名 ユキミソウ
ミゾコウジュの花言葉
ミゾコウジュの花言葉は、「地味だが綺麗」
ミゾコウジュの生えている場所
ミゾコウジュの生えている場所は、自分が見た限りでは、氾濫(はんらん)しそうな河川の原っぱに生えているのを確認することができた。
イヌコウジュとの違い
厄介なのが、名前が似ているイヌコウジュがある。
1.生えている場所
- イヌコウジュ 丘陵地の林下・乾いた場所
- ミゾコウジュ 氾濫しそうな河川の原っぱ
2.花期
- イヌコウジュ 9~10月
- ミゾコウジュ 5~6月
(参考 イヌコウジュの花)
(ミゾコウジュの花)
両者の違いは、上記の2点を確認すれば、間違えることは無い。
イヌコウジュの記事はこちらからどうぞ
イヌコウジュの花・ヒメジソとの違い・イヌコウジュを見た経験談を紹介しています。
ミゾコウジュを見た経験談
2023年5月27日、タチスミレの花を目当てに、茨城県の河川敷を訪れる。
河川敷を歩いていると、淡い鮮やかな紫色の小さい花が点々と咲いている。
近づいてみると、ミゾコウジュの花が咲いているのを確認することができた。
(ミゾコウジュの花 2023年5月27日撮影)
ミゾコウジュの花は淡い鮮やかな紫色であるが、大きさが4~5mmと小さすぎることから、名前や特徴を知らないと、見逃してしまう。
しかし、ミゾコウジュの花の特徴を知ると、点々と咲いている姿は、見ごたえがある。
(ミゾコウジュの花 2025年5月27日撮影)
ミゾコウジュの花をパッと見ると、アキノタムラソウに少し似ている。
(ミゾコウジュの花 2023年5月27日撮影)
ミゾコウジュの草の高さは30~70cmで、花の大きさとはアンバランスである。
(ミゾコウジュの全体像)
ミゾコウジュの根生葉(根に近い葉っぱ)は、冬にロゼット状に広がるが、花期には枯れる。
茎葉は対生し、長さ3~6cm・幅1~2cmの長楕円形で、表面がへこみ、細かいしわが目立つ。
ミゾコウジュの葉っぱを現地で見ていると、上記以上の大きさがあるように思える。
(ミゾコウジュの葉)
ミゾコウジュの花を見ていると、「普通に見られる花」と思ってしまう。
しかし、ミゾコウジュは野焼きをしている場所にしか生えていないことから、国の絶滅危惧種に指定。
ミゾコウジュの花は最盛期を過ぎていたが、花付きの良いものを選んで、撮影することができた。
(ミゾコウジュの花 2023年5月27日撮影)
ミゾコウジュ(シソ科)花期5~6月
分布 本州・四国・九州・沖縄
準絶滅危惧 (NT)
やや湿り気のあるところに生える2年草。
茎の稜には下向きの毛がある。
枝先に花穂(かすい)を出し、淡い紫色の小さい花を多数つける。
ちなみに花穂とは、花が稲穂のように長く群がって咲く姿をいう。
花の下部分には、紫色のまだら模様がある。
雄しべの葯隔(やくかく)の上下の長さが同じなのが特徴。
ちなみに葯隔とは、雄しべを構成する、花粉を包む袋状の部分である「葯(やく)」を構成する2つの「半葯」をつなぐ部分をいう。
(山渓フィールドブックス 野に咲く花参照)
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