・アブラチャンの花・ダンコウバイとの違いを紹介しています。
アブラチャンの花を初めて見た日
アブラチャンの花を初めて見たのは、2018年3月18日に、東京都八王子市・高尾山で見ることができた。
(アブラチャンの花 2021年3月11日撮影)
アブラチャンの名前の由来
アブラチャンの名前の由来は、果実や樹皮の油を灯油用に使ったところから名付けられた。
ちなみに「チャン」は瀝青(れきせい)のことで、ピッチやコールタールなどの総称をいう。
しかし、今の時代にピッチやコールタールと言われても、頭の中でイメージがわかない。
別名 ムラダチ(群立)は幹が多数生えているところ。
アブラチャンの生えている場所
アブラチャンの生えている場所は、自分が見た限りでは、低山や丘陵地の林下に生えているのを確認することができた。
ダンコウバイとの違い
厄介なのが、ダンコウバイの花によく似ていて、判別が難しいと感じる。
1.花柄の有無
- ダンコウバイ 無い
- アブラチャン 有り
2.花の色
- ダンコウバイ 黄色
- アブラチャン 黄緑色
(参考 ダンコウバイの花)
(アブラチャンの花)
両者の違いは、上記の2点を確認すれば、間違えることは無い。
ダンコウバイの記事はこちらからどうぞ
ダンコウバイの花を紹介しています。
アブラチャンを見た経験談
2021年3月11日、アズマイチゲの花を目当てに、東京都八王子市・片倉城跡公園を訪れる。
目的のアズマイチゲの花を見ることができたので、公園内の林の下を散策していると、黄緑色の小さな花が目に飛び込んできた。
近づいて見ると、アブラチャンの花が咲き始めであった。
(アブラチャンの花 2021年3月11日撮影)
アブラチャンの花が咲くと、春が始まった実感を持つ。
アブラチャンの花は、名前の由来である油が取れるイメージとかけ離れて、大きさが2mmと小さい。
しかし、早春は周りに落葉樹の葉っぱが無いからか、黄緑色の花が目立つ。
(アブラチャンの花 2021年3月11日撮影)
またアブラチャンは、木の構造が複数の幹で構成されているのが特徴なので、花を見たときに覚えやすい。
(アブラチャンの木の全体像)
片倉城跡公園のアブラチャンの花は、咲き始めであり、花が小さいからか、撮影のときに被写体をピントに合わせるのに一苦労であった。
無事アブラチャンの花を撮影することができた。
(アブラチャンの花 2021年3月11日撮影)
アブラチャン(クスノキ科)花期3~4月
分布 本州・四国・九州
山野に生える雌雄異株の落葉低木。
高さは4mほどになる。
沢沿いや氾濫原(はんらんはら)などに多い。
樹皮は赤みの強い褐色で小さな皮目が点々とついている。
細かく枝を分け、葉が出るより先に花を咲かせる。
雄花は黄色みが強く花の固まりがやや大きく、雌花は緑ががった黄色で花の固まりが小さい。
花がぽろぽろと散り始める頃に葉が伸びだしてくる。
果実は球形で秋になると不規則に裂ける。
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編参照)
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