コバギボウシの花を初めて見た日

コバギボウシの花を初めて見たのは、2019年9月8日で、場所は千葉県山武市で見ることができた。

コバギボウシの名前の由来

コバギボウシの名前の由来は、「ギボウシ」は橋の欄干(らんかん)につける装飾品のことであり、花のつぼみの形が「ギボウシ」に似ていることから名付けられたとされている。
今の時代に「ギボウシ」と言われてもやはりイメージがピンとこない。

ただ植物の名前に「コ」が表記されているとおり、オオバギボウシよりは植物全体が小さい。

コバギボウシの生えている場所

コバギボウシの生えている場所は、自分が見た限りでは、日当たりのよい湿地に生えているのを確認することができた。

オオバギボウシとの違い

植物観察を始めたころは同じ仲間のオオバギボウシとの違いが区別できずに迷ってしまう。
違いはまず茎の高さと葉の大きさである。
オオバギボウシは茎の高さが0.6~1mで、葉の大きさが18~30cmである。

それに対してコバギボウシは茎の高さが30~40cmで、葉の大きさが10~16cmである。

また生えている場所も明らかに違い、オオバギボウシは林の下の生えているのに対して、コバギボウシは日当たりのよい湿地に生える。
植物観察に慣れてくれば両者の違いはわかるようになってくる。

コバギボウシを見た経験談

2021年7月20日に東京都八王子市の片倉城跡公園を散策していたときに、公園内の水車小屋近くの日当たりのよい湿地に紫色の花が草むらに紛れていた。
目をこらすとコバギボウシの花がわずかに咲いていた

コバギボウシの紫色の花が咲くと夏の訪れを感じる。
コバギボウシの花は見ごろは過ぎていたが、まだ咲き残っていた花をコンパクトデジタルカメラのズーム機能を使ってなんとか撮影することができた。
無事コバギボウシの花を撮影することができた。

コバギボウシの花コバギボウシの花コバギボウシの花(上の3点ともコバギボウシの花 2021年7月20日撮影)

コバギボウシの葉(コバギボウシの葉)

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コバギボウシ(ユリ科 APG分類ではリュウゼツラン亜科)花期7~9月
分布 北海道・本州・四国・九州
ギボウシの仲間は種類が極めて多く、分類の難しい種類である。
本種のように北海道から九州まで分布するものは、特に場所的な変異と、生える環境による差が大きい。
主に日当たりのよい湿地に生える。
花茎は40cmほどになり、花も葉もギボウシの仲間では小形なのが特徴。
葉の表面には光沢がなく、花びらのすじは濃紫色、
付け根の苞がよく目立つ。
花言葉は「落ち着き」や「鎮静」
(山渓フィールドブックス 夏の野草参照)