・ナガバシュロソウの花・シュロソウとの違いを紹介しています。
ナガバシュロソウの花を初めて見た日
ナガバシュロソウの花を初めて見たのは、2016年7月30日に、東京都八王子市・片倉城跡公園で見ることができた。
(ナガバシュロソウの花 2020年7月27日撮影)
ナガバシュロソウの名前の由来
ナガバシュロソウの名前の由来は、葉っぱが枯れて、葉っぱの付け根に残る葉鞘(ようしょう)の繊維をシュロの毛に見立てたものとされている。
ちなみに葉鞘とは、葉の基部が鞘(さや)状になり、茎を包む部分を指す。
別名 ホソバシュロソウで紹介されていることもある。
ナガバシュロソウの生えている場所
ナガバシュロソウの生えている場所は、自分が見た限りでは、標高の低い丘陵地の林下に生えているのを確認することができた。
シュロソウとの違い
厄介なのが、シュロソウの花によく似ていて、判別が難しいと感じる。
違いは花柄の長さ
- シュロソウ 4~10mmと短い
- ナガバシュロソウ 10~17mmとかなり長い
また生えている場所も違い
- シュロソウ 標高1000m前後・山地の日当たりのよい草原
- ナガバシュロソウ 標高が低い丘陵地の林下
(参考 シュロソウの花)
(ナガバシュロソウの花)
両者の違いは、先にナガバシュロソウを見て、後でシュロソウを見ると、花柄の長さがわかるので、理解しやすい。
シュロソウの記事はこちらからどうぞ
シュロソウの花・ナガバシュロソウとの違いを紹介しています。
ナガバシュロソウを見た経験談
2020年7月27日、再び東京都八王子市の片倉城跡公園を散策をしているとき、ナガバシュロソウの花がちょうど咲き始めであった。
(ナガバシュロソウの花 2020年7月27日撮影)
図鑑・「山渓ハンディ図鑑 野に咲く花」には、ナガバシュロソウの花は9月まで咲いていることが掲載されている。
しかし、片倉城跡公園のナガバシュロソウの花は、10月まで咲き残っている。
(ナガバシュロソウの花 2020年7月27日撮影)
片倉城跡公園のナガバシュロソウは、インターネット上はシュロソウで紹介されている。
しかし、図鑑・「山渓ハンディ図鑑 野に咲く花」では、八王子市のものはナガバシュロソウで紹介されている。
理由はシュロソウは標高1000m以上・山地の日当たりのよい草原に生えているのに対して、片倉城跡公園のナガバシュロソウは標高の低い・丘陵地の林の下に生えている。
以上のことから、片倉城跡公園のものはナガバシュロソウと断定できる。
片倉城跡公園のナガバシュロソウの花は咲き始めであり、花の向きを考慮して撮影した。
しかし、自宅に帰宅して、被写体を調べると、ナガバシュロソウの葉っぱを撮影するのを忘れてしまった。
今後の宿題として、ナガバシュロソウの葉っぱを撮影することである。
(ナガバシュロソウの花 2020年7月27日撮影)
ナガバシュロソウ(ユリ科 APG分類ではシュロソウ科)花期7~9月
分布 本州(関東地方以西の太平洋側)・四国・九州
丘陵地から亜高山帯まで広く分布する多年草。
低いところでは落葉樹林の林内に多い。
茎は高さ0.6~1mになる。
葉は長さ20~40cm、幅1~2.5cmの線状披針形。
茎の先に長さ30~50cmの花序をだし、黒紫褐色の花をつける。
(山渓ハンディ図鑑 野に咲く花参照)
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