ハコネウツギの花を初めて見たのは、2018年5月6日で、
場所は東京都八王子市の長沼公園で見ることができた。
植物名に「ハコネ」とついているが、箱根には自生する株が少なくて、
箱根の固有種ということではなく、分布域はかなり広い。
ハコネウツギの生育環境は自分が見た限りでは、里山や丘陵地の樹林帯に生えているのを確認している。
ハコネウツギの花の色がピンク色と白色と2色あって、植物観察をしているときに、
花が美しいこともあってか目を楽しませてくれる。
植物に興味が無い方でも、ハコネウツギの花自体目立つので目につくと思う。
同じ仲間のニシキウツギとかなり花が似ていて区別をするのに迷ってしまう。
ニシキウツギの場合は花筒が次第に膨らむのが特徴であるのに対して、
ハコネウツギは花筒が急に膨らむのが特徴である。
2020年5月11日に川崎市多摩区の生田緑地で、ハコネウツギの花を見たときは、
花の付き方がとても立派で、まさに花が最盛期であった。
改めてハコネウツギの花を無事撮影することができた。
(上の3点ともハコネウツギの花 2020年5月11日撮影)
ハコネウツギ(スイカズラ科)花期5~6月
分布 北海道・本州・四国・九州
箱根の名があるが、箱根には自生の株はわずかしかない。
沿海の山地に生えているが、山よりむしろ海岸付近で見ることが多い。
ニシキウツギによく似ているが、区別するには花筒の部分を見る。
本種は筒の上部が急に膨らむのが特徴。
高さは3mほどになり、長さ3cmほどの花は、
白から紅へと色が変わる。
花が美しいために観賞用に植えられるほか、
防風、防潮樹としても利用される。
花言葉は「移り気」や「親切」・「人の魅力を引き出す」・「秘密」
(山渓フィールドブックス 樹木春夏編)