・オオバノトンボソウの花・ヤマサギソウとの違い・オオバノトンボソウを見た経験談を紹介しています。
オオバノトンボソウの花を初めて見た日
オオバノトンボソウの花を初めて見たのは、2016年7月16日に、東京都日野市・平山城址公園で見ることが出来た。
(オオバノトンボソウの花 2021年6月28日撮影)
オオバノトンボソウの名前の由来
オオバノトンボソウの名前の由来は、トンボソウに似て、葉っぱが大きいことから名付けられた。
オオバノトンボソウの生えている場所
オオバノトンボソウの生えている場所は、自分が見た限りでは、丘陵地の林下に生えているのを確認することができた。
ヤマサギソウとの違い
厄介なのが、ヤマサギソウによく似ていて、判別が難しいと感じる。
1.花期の違い
- ヤマサギソウ 初夏(5月)
- オオバノトンボソウ 真夏(6~7月)
2.花の構造の違い
- ヤマサギソウ 唇弁は長く下に垂れ、側萼片は上を向く
- オオバノトンボソウ 唇弁(しんべん)は短く、唇弁も側萼片(そくがくへん)も後ろに反り返る
ちなみに唇弁とは、くちびる状の花びらを指し、ラン科に多く見られる特徴である。
また側萼片とは、左右に下がっている花の外側にある集合体をいう。
(参考 ヤマサギソウの花)
(オオバノトンボソウの花)
3.茎の稜(角張り)の有無
- ヤマサギソウ ほぼ無い
- オオバノトンボソウ 有り
両者の違いは、上記の3点を確認すれば、間違えることは無い。
ヤマサギソウの記事はこちらからどうぞ
ヤマサギソウの花・オオバノトンボソウとの違いを紹介しています。
オオバノトンボソウを見た経験談
2021年6月28日、サガミランの花を目当てに、東京都八王子市・小山内裏公園に向かうが、まだ開花していなかった。
せっかくなので、帰り道に東京都八王子市・長池公園に立ち寄る。
長池公園に着いて、オオバノトンボソウの生えている場所に向かうと、手前のオオバノトンボソウ2株は枯れていた。
ただ奥まった場所に、オオバノトンボソウの花が2株咲いているのを確認することができた。
(オオバノトンボソウの花 2021年6月28日撮影)
オオバノトンボソウの花は周囲の草の色と同じ緑色なので、植物観察に興味が無いと、見逃してしまう。
(オオバノトンボソウの花 2021年6月28日撮影)
オオバノトンボソウの花を正面から見ると、トンボの形に似ている。
話は少しそれるが、ランには虫や鳥の名前にちなんだものが多い。
さらに珍しい花が多いラン科では、オオバノトンボソウは里山に割と多く生えている。
(オオバノトンボソウの花 2021年6月28日撮影)
午前7時を経過して、気温が真夏日に迫る暑さで、オオバノトンボソウの花は太陽の光の上に差し込んでしまい、思うように被写体を撮影することができなかった。
しかし、久しぶりにオオバノトンボソウの花を見れたことは嬉しかった。
(オオバノトンボソウの花 2021年6月28日撮影)
(オオバノトンボソウの葉)
オオバノトンボソウ(ラン科)花期6~7月
分布 本州・四国・九州
丘陵や浅い山の林内に生える多年草。
茎は高さ30~60cmになり、翼状の稜がある。
葉は互生し、下方の2~3個が大きく、上のものほど小さい。
最下の葉は長さ7~12cm、幅2.5~3.5cmの長楕円形または狭長楕円形で、基部は茎を抱き、裏面の主脈の下半部は翼状に張り出して、茎の翼に続く。
花は黄緑色。
距は長さ1.2~1.5cmで、子房より長い。
ちなみに距とは、花の後ろに突き出した中空の角状をいう。
また子房とは、花のめしべの下の端(はし)のふくらんでいる部分をいい、受精すると果実になる。
(山渓ハンディ図鑑 野に咲く花参照)
今回の記事が参考になれば、応援クリックよろしくお願いします^^
にほんブログ村