・タシロランの花・ギンリョウソウとの違い・タシロランを見た経験談を紹介しています。
タシロランの花を初めて見た日
タシロランの花を初めて見たのは、2018年6月30日に、東京都八王子市・長池公園で見ることができた。
(タシロランの花 2024年7月2日撮影)
タシロランの名前の由来
タシロランの名前の由来は、発見者・田代善太郎にちなむ。
タシロランの生えている場所
タシロランの生えている場所は、自分が見た限りでは、丘陵地の林下にたくさん生えているのを確認することができた。
ギンリョウソウとの違い
パッと見ると、ギンリョウソウに少し似ている。
1.分類の違い
- ギンリョウソウ イチヤクソウ科(APG分類ではツツジ科)
- タシロラン ラン科
2.草の高さ
- ギンリョウソウ 20cmほど
- タシロラン 20~50cm
3.花の形
(参考 ギンリョウソウの花)
(タシロランの花)
両者の違いは、花の形を確認すれば、間違えることは無い。
ギンリョウソウの記事はこちらからどうぞ
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ギンリョウソウを見た経験談
2024年7月2日、タシロランの花を目当てに、神奈川県横浜市緑区・四季の森公園を訪れる。
四季の森公園内・しょうぶ園を抜けて、紅葉の森に入り、ウロウロしていると、白色の物体がたくさん生えているのが目に飛び込む。
近づいてみると、タシロランの花が咲いているのを確認することができた。
(タシロランの花 2024年7月2日撮影)
タシロランの花は面白い形をしているが、見方によってはグロテスクに見えてしまう。
(タシロランの花 2024年7月2日撮影)
またタシロランがたくさん生えている姿は、幽霊が立っているような感じがして、不気味である。
(タシロランの花 2024年7月2日撮影)
タシロランは葉緑素を持たない腐生植物のため、葉っぱは無い。
ちなみに葉緑素とは、植物の細胞の中にある緑色の色素をいう。
また腐生植物とは、緑の葉っぱを持たず、光合成をしない代わりに、カビやキノコを食べて暮らす植物。
タシロランの名前は植物学者・田代善太郎から来ている。
ちなみにタシロランを含めたトラキチラン属は、発見した植物学者の名前が表記されている。
タシロランは国の絶滅危惧種に指定されている。
しかし、個人的に東京都・明治神宮や神奈川県川崎市宮前区・東高根森林公園などにたくさん生えていて、絶滅危惧種という印象は薄い。
四季の森公園のタシロランの花は全体的に終わりであったが、株付きがよいものもあり、咲いている向きを考慮して、撮影することができた。
(タシロランの花 2024年7月2日撮影)
タシロラン(ラン科)花期6~7月
分布 本州(関東地方南部以西)・四国・九州・沖縄
全体が白黄色を帯びる。
茎は高さ20~50cm。
多数の白色の花を総状につける。
苞(ほう)は長さ8mm。
ちなみに苞とは、花の根元につく小形の葉をいう。
萼片(がくへん)は長さ約8mm。
ちなみに萼片とは、花の外側にある集合体をいう。
唇弁(しんべん)も同長で広卵形、背面はふくれ、内面中央に2個のとさか状の隆起がある。
ちなみに唇弁とは、くちびる状の花びらを指し、ラン科に多く見られる特徴である。
距(きょ)は長い楕円形で、長さ約4mm。
ちなみに距とは、花の後ろに突き出した中空の角状をいう。
(山渓ハンディ図鑑 山に咲く花参照)
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