カントウヨメナの花

カントウヨメナの花カントウヨメナに似ている花(ノコンギクユウガギク)との違いカントウヨメナを見た経験談を紹介しています。

カントウヨメナの花を初めて見た日

カントウヨメナの花を初めて見たのは、2016年10月29日に、千葉県山武市・成東食虫植物群落で見ることができた。

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花 2023年11月2日撮影)

カントウヨメナの名前の由来

カントウヨメナの名前の由来は、まず「ヨメナ」について、春の若葉のなかで最も美味しく、白色や淡い青紫色が優しく美しい植物であること、お嫁さんに食べさせる意味で名付けられた。

次に「カントウ」については、関東地方から東北地方に生育していることから。

カントウヨメナの花言葉

カントウヨメナの花言葉は、「健康的な美しさ」

カントウヨメナの生えている場所

カントウヨメナの生えている場所は、自分が見た限りでは、日当たりのよい道ばたの湿り気のある場所に、群生して生えているのを確認することができた。

カントウヨメナに似ている花

カントウヨメナに似ている花との違いをまとめました。

ノコンギクとの違い

厄介なのが、同じ仲間のノコンギクの花に似ていて、判別に迷ってしまう。

違いは葉っぱの感触

  • ノコンギク 葉っぱがざらつく
  • カントウヨメナ 葉っぱがざらつかない

ノコンギクの葉(参考 ノコンギクの葉)

カントウヨメナの葉(カントウヨメナの葉)

またも違い

  • ノコンギク シオン属
  • カントウヨメナ ヨメナ属

ノコンギクの花(参考 ノコンギクの花)

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花)

両者の違いは、葉っぱを触ってみて、ざらついているか確認すれば、間違えることは無い。

ノコンギクの記事はこちらからどうぞ

ユウガギクとの違い

厄介なのが、同じ仲間のユウガギクの花に似ていて、判別するのが難しい。

違いはまず葉っぱの厚さ
カントウヨメナの葉っぱより、ユウガギクの葉っぱのほうが薄い

次に舌状花(せつじょうか・花びら)の太さの違い
カントウヨメナより、ユウガギクのほうが細い。

ちなみに舌状花とは、キク科に見られる特徴で、花が左右相称につく、花の付き方をいう。

ユウガギクの花(参考 ユウガギクの花)

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花)

両者の違いは、現地で植物観察をこなさないと、パッと見て、判別するのは難しいと感じる。
ちなみに秋の野菊の判別は、専門家でも苦労してしまう

ユウガギクの記事はこちらからどうぞ

カントウヨメナを見た経験談

2023年11月2日、タンキリマメの実を探しに、神奈川県逗子市・逗子中学校前を通る。
タンキリマメの実を見つけることができず、目線を草むらに移すと、キクの花が目に飛び込む。
近づいてみると、花は淡い紫色で、葉っぱがざらついていないことから、カントウヨメナの花であることがわかった。

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花 2023年11月2日撮影)

カントウヨメナの葉(カントウヨメナの葉)

カントウヨメナの花を見ていて、花びらは他の野菊に比べて、太いと感じる
また紫色の度合いは、他の野菊に比べて淡い

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花 2023年11月2日撮影)

晩秋・花が極端に少ない時期になると、カントウヨメナの淡い紫色の花は、かなり目立つ

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花 2023年11月2日撮影)

カントウヨメナを含む秋の野菊は、とても綺麗であるが、花が似ていることから、判別に迷ってしまう。
また特徴を覚えていても、1年後に忘れてしまうことはよくある。

カントウヨメナの花は見ごろを迎えていて、被写体を選ぶのに迷うほどであった。

カントウヨメナの花(カントウヨメナの花 2023年11月2日撮影)


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カントウヨメナ(キク科)花期9~11月
分布 北海道・本州(静岡県以北)
ヨメナにそっくりだが、花の直径はやや小さく、2.5cmほど。
種子につく冠毛(かんもう)は、ヨメナより短く、ルーペで確認してわかる程度である。
ちなみに冠毛とは、タンポポやアザミなどの果実の上端に生じる毛状の突起をいう。
田のあぜや道ばたなどの湿り気のある場所に生え、高さは60cmほどになる。
葉は光沢があって無毛だが、ヨメナより薄い。
学名のカリメリスは美しい部分という意味で、プセウドヨメナは「ヨメナに似た」という意味である。
(山渓フィールドブックス 秋の野草参照)


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