・タチキランソウの花を紹介しています。
タチキランソウの花を初めて見た日
タチキランソウの花を初めて見たのは、2023年4月3日に、神奈川県丹沢・金沢林道で見ることができた。
(タチキランソウの花)
タチキランソウの名前の由来
タチキランソウの名前の由来は、「立ちキランソウ」の意味で、同じ仲間のキランソウに似て、茎が立ち上がるところから名付けられたとされている。
別名 エンシュウキランソウは、遠州(現在の静岡県)で発見されたことにちなんでいる。
タチキランソウの生えている場所
タチキランソウの生えている場所は、自分が見た限りでは、山地のガレた場所に群生して生えているのを確認することができた。
キランソウとの違い
厄介なのが、名前が被っているキランソウと花や形が似ていて、判別が難しい。
違いはまず花の大きさで、キランソウは8~10mmであるのに対して、タチキランソウは15mmである。
また、花びら上部にも違いがあり、キランソウは短いのに対して、タチキランソウはウサギの耳みたいにピンと張っている。
(タチキランソウの花)
両者の違いは、まずキランソウの花を見たほうが、理解しやすい。
キランソウの記事はこちらからどうぞ
タチキランソウを見た経験談
タチキランソウの名前を知ったのは、2018年春、自分が見ている花ブログであった。
しかし、タチキランソウの生えている場所は見当もつかなかった。
2023年3月、自分が見ている別の花ブログに、タチキランソウが神奈川県丹沢・金沢林道にあること掲載されていた。
2023年4月3日、ハルユキノシタの花と同時に見るのが目的で、金沢林道を訪れる。
林道を歩いていると、少し大きめのキランソウの花が目に飛び込む。
近づいてみると、花びら上部が「ウサギの耳のようにピンと立っている」ことから、タチキランソウの花であることがわかった。
(タチキランソウの花)
タチキランソウの花を初めて見たとき、キランソウの花に比べて、2回りぐらい大きいと感じた。
また自分が見た限り、キランソウと生えている場所が明らかに違う。
(タチキランソウの花)
タチキランソウは分布域がかなり狭く、国の絶滅危惧種に指定されている。
タチキランソウの花が点々と咲いていて、ガレた場所に足元を気をつけての撮影となった。
(タチキランソウの花)
タチキランソウ(シソ科)花期3~5月
分布 本州(関東地方南部~東海地方)
準絶滅危惧(NT)
草の高さ5~20cmの多年草。
茎は数本斜上するか倒れて伏せていて、全体に白い毛が散生する。
葉は対生に数対つき、長楕円形で長さ3~5cm・幅1~1.5cm。
葉の先はやや鈍く、縁にはやや粗いギザギザがある。
花は上部の葉腋(ようえき)に唇形花(しんけいか)を数個つけ、花冠(かかん)は青紫色で、長さ15mm。
ちなみに葉腋とは、茎や枝で、葉の付け根のすぐ上の部分をいう。
また唇形花とは、花びらが2つに分かれ、唇(くちびる)のような形をした花をいう。
さらに花冠とは、花びらの集合体をいう。
上の花びらは直立して2裂し、先はとがる。
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